椛島農園のこだわり - お米編

【 お米作りに対する4つのこだわり】

【こだわり①】カルデラの湧水の恵み。ホタルが飛ぶきれいな水の美味しいお米です。

南阿蘇は、水の生まれる里、と呼ばれています。うちの田んぼは標高400mほどのところにあり、朝晩の寒暖さが美味しいお米を育んでくれます。椛島農園の田んぼの水は、2種類の水を使っています。ひとつは、山の沢から湧き出した水や井戸からあふれ出した水が集まって流れている水路の水です。数十世帯ほどの山べたの小さな集落の中を流れ、田んぼが連なったエリアの中を通ってきます。「人も飲めるミネラルウォーター」というほどの状態ではないですが、それでも無色透明無臭のとてもとてもきれいな水です。水路にはホタルも飛んでいます。

そしてもうひとつ水は、井戸の地下水をくみ上げて、そのままダイレクトに田んぼに入れています。「人も飲めるミネラルウォーター」です!とてもとても贅沢なことだなあ、と思いながら使っています。

【こだわり②】農薬と化学肥料を使わずに育てています。

野菜と同様に、お米も農薬と化学肥料を使わずに育てています。世の中には、農薬や化学肥料を使わずとも一般の栽培と遜色ないか、それ以上の収量を収穫するすごい農家さんもたくさんおられます。椛島農園では、長年の課題ですが、草が生えてしまってなかなか収量が上がりません。でも、やはり自分が子供に無農薬のお米を食べさせたいから、それでいいと思って米作りをしています。気を付けていることは、必要以上のたい肥や肥料を入れないようにしていることです。特に、窒素が土の中に多すぎると軟弱な稲となり、虫が来やすくなります。花が咲いた後、籾が膨らむ時期に肥料分が残っていると味も落ちます。

とにかく一番大変なのは除草作業です。6月頭の田植えの後の1か月間、草に負けないように何度も草取りに入ります。チェーンを引っ張ったり、専用の除草機械を押したりします。とくに、この除草機械は、泥を攪拌(かくはん)して草を埋め込むだけでなく、稲の根に酸素を与えます。除草に入ったあとはいったん根が切れてくたっとしますが、2・3日でまた再生して元気になり、数回除草に入ることでそれはそれはがっちりした根が張ります。台風が来ても倒れにくくなります。

【こだわり③】さっぱり風味でおかずの味を引き立てる椛島農園オリジナルのヒノヒカリ

椛島農園では、西日本でもっとも一般的な品種「ヒノヒカリ」を育てています。ヒノヒカリ…。漢字で書くと、日の光…。いい名前ですねえ。戦後長い間、美味しいお米の産地として新潟や東北が有名で、「九州のお米はおいしくない」と言われ続けていました。しかし1989年に宮崎県で産み出されたヒノヒカリは、その歴史と風説を一変させました。暑さに強く、台風の風にも強い、そして何より美味しい!という特性を持ち、西日本の各地で栽培されるようになったのです。

味の評価指標としてよく用いられる、㈶穀物検定協会が行う食味ランキングでも熊本ヒノヒカリはたびたび上位に入るようになりました。コシヒカリと黄金晴という品種のかけ合わせの結果として、コシヒカリのもちもち感を残しつつも、おかずの味を引き立てる名わき役とでもいうべきさっぱり感があるのが特徴です。冷めても美味しいです。椛島農園では、10年間、毎年種をとり続けています。もともとの風味と比べると、ちょっと変化してきてるかもしれません(笑)。椛島農園オリジナルのヒノヒカリ、よろしかったらどうぞご賞味ください。

【こだわり④】鮮度重視で冷蔵庫保管。こだわりの色彩選別。精米したてをお届け。

収穫、乾燥という作業の後、最期に小さい粒のお米や、収穫の時に混ざってしまった小石や雑草の種を選り分ける選別作業を行っています。その際、一般的な「網目」による選別の他に、「色彩選別」の機械を使用しています。センサーが色によってお米の良しあしを選別するというスゴイ装置です。おかげで、粒のそろったきれいなお米を確実にお届けできるようになりました。

選別作業の後は、倉庫で保管しながら、ご予約を頂いているお客様へ一年を通して出荷していきます。保管中もお米は生きていて、呼吸をしています。常温で置いていると、春になると呼吸の量も増えてきて、お米の味が落ちてきます。虫も来ます。そこで、椛島農園では、お米の保存に最適な温度(13℃以下)と湿度(65%位)になるように、専用の冷蔵庫に入れています。冷蔵庫に入らない分もありますが、専用の貯蔵間の中に入れて酸素を抜いて休眠状態にすることでやはり新鮮な状態を維持しています。

お米も生鮮食品です。精米してから時間が経つと味が落ちます。発送当日か、前日の、精米したてのものを自信をもってお届けします。