2026/02/24 05:49

今年もバリバリ冷えております!

皆さまこんにちは。一月は居ぬ、とはよく申したもので、あっという間に1月が終わってしまいました。「2月は逃げる」ですから、やはりあっという間ですね。それにしても…、今年の冬も寒いです。去年も寒かったですが、同じくらい寒いです。先月は、冷え込んだ朝は-8℃位になりました。予報ではこの先の寒波で-10℃位になりそうです。夏はこんなに暑くなってきているのに、真冬の冷え込み自体が緩んでいるという感じもせず、これはもう「温暖化」ではなく「気候変動」だなあ、と感じてしまいます。


とはいえ、暦の上では立春も近く、梅の蕾も膨らみ、ちょっとずつ春を感じております。苗を育てるためのビニールハウスの中は、日中は20℃位になってポカポカの日もあります。朝の気温は放射冷却で冷えて-10℃。日中のビニールハウスの中は20℃。一日の中でのそんな温度変化はなかなか体験できるものではありません(笑)。ご案内いたしました通りに、しゃえんば野菜セットと銘打って、確実に収穫貯蔵できる主要野菜の栽培に集中し、作付けする野菜の種類を60種類から35種種類位に減らす予定です。


というわけで、主要野菜の種まきは、1月から例年通りにスタートしました。人参、大根、キャベツ、レタス、白菜、などなど。春野菜は無理の無い範囲でそれなりにお届けできるようにと考えてせっせと畑の土づくりや種まきをしております♪


さてさて消費税はどうなるのか…。

さてさて。世の中いろいろなことが次々おこっていきますね。突然の衆議院の解散総選挙にはびっくりしました。一つ気になっている争点があります。食料品にかかる消費税に関する議論です。一部の政党を除き、食料品にかかる消費税を税金を下げたり、廃止したりするということを公約として掲げています。もちろん、我が家の家計的にも大賛成です。しかしながら、少しだけ立ち止まって「そのとき、作る側・売る側はどうなるのか」も一緒に考えてみたいな、と思うのです。


農家や食品事業者は、肥料・飼料・資材・包装・燃料・機械・電気代など、たくさんの場面で消費税を支払っています。もし、「食料品は非課税(消費税をお客さんから受け取れない)」「でも仕入れで払った消費税は戻らない」という制度になると、それは値下げではなく、作る側が静かに負担を引き受ける形になります。その結果として、価格を上げたり、量を減らしたり、経営が苦しくなったりする、という選択を迫られる事業者も出てくるかもしれません。


海外には「消費者は税ゼロ、でも事業者の仕入税は戻る」という設計の国もあります。でも、「誰が負担する仕組みなのか」「減税した分の差し替えの財源は何なのか」という事にもしっかり関心を向けて、誰かが悲しい思いをするような不公平な税制度にならないように選挙で意思表示をしていかないと、と思っています。


「ダーウィンが来た」の鳥インフルエンザ特集が秀逸でした!

ところで、この冬もまた、鳥インフルエンザが猛威を奮っています。3年前の冬は、かつてないほどの被害が出て、卵の価格が高騰してエッグショックと呼ばれるような社会現象となりました。それからいったん収まりを見せていたのですが、今年はまた大きな被害がでています。今問題となっている型のウイルスが国内の養鶏場の鶏に広がったのは、2004年のことです。


それから20年以上が経ち、最近では野鳥への感染が広がっているのだそうです。もともとのウイルスは、カモなどの水鳥の体内にいて、水鳥は保菌していても免疫があって発症することも少なく、しかも病原性も低い、というものでした。それが、養鶏場という『三密』な環境でいったん感染すると、爆発的に増殖して、強い病原性のものに変異していく、ということが問題とされています。哺乳類への感染事例もあり、海外では人への感染も確認されています。という理由から、最悪の事態を未然に防ぐために、何十万羽という殺処分がなされているのです。


 毎年、鳥インフルエンザに気を付けるべきシーズン(初秋から4月頃まで)の前に、家畜衛生保健所の獣医師の先生による、巡回があります。対策のおさらいと、もし発生した場合の鶏の埋却地や、道路封鎖のシミュレーションをします。ニュースでよくあるような、何十万羽の養鶏場とは全く違って、うちは現状(卵を産み始める前の雛もカウントして)360羽位の、養鶏農家としてはミニマム規模なのですが、それでも、一律にそういうシミュレーションをすることが課されております。そして、もし実際に発生した場合は、いわば「台風や地震と同じ天災」という扱いで、国からの再建支援はあるのだそうです。ただ、それをもってしても資金繰りの厳しさや風評被害が立ちはだかることは間違いなく、ほとんどの養鶏場は冬の間はみな戦々恐々としています。


 こんなことを言っては「油断するな」と、関係者から怒られそうなのですが、おそらくですが、幸いなことに、うちのまわりには環境中の鳥インフルエンザウイルスの濃度がかなり低いと思われます。というのも,カモなどの水鳥が越冬しているような溜池や川が阿蘇地方は少ないからです。野鳥に詳しい方に聞いても、水鳥達の渡りの主流な飛行ルートからも外れているそうです。やはり、発生が多い年の、発生した養鶏場の場所を見ると、溜池が多い地域に多発しています。まあ、過剰に恐れることなく、まずは鶏の免疫力を高めるような環境と餌を整えるべく、鶏の世話を日々行っていきたいと思います。


と、こんな感じで鳥インフルエンザについて長々と述べましたが、私の拙文よりも、やっぱりテレビ番組の特集などのほうがはるかに勉強になると思います。我が家で子供たちが毎週見ている、NHKの生き物番組「ダーウィンが来た」で、1月11日に、鳥インフルエンザ特集をしていました。とても分かりやすくて、小学1年生の末娘も、ふむふむ、と見ていました。もしご興味ございましたら、NHKオンデマンドでご覧になってみてください。それでは皆様、まだまだ寒いので、どうぞご自愛くださいませ。ご機嫌よう~。


2月1日 椛島農園 椛嶌剛士