2026/08/03 18:01

災害にはお気をつけください~


 皆さまこんにちは。夏至も終わり、あっという間に7月に入りました。梅雨の終わりも近づいてきて、子供たちは夏休みを指折り数え…、といういつもどおりの7月上旬を迎えております。この季節、梅雨の後期には、いつどこで災害級の大雨になるか分からず、気が安らぎません。阿蘇地方でも、2012年の7月半ばに、豪雨災害がありました。県内で23名の方が亡くなりました。村内でも、うちから車で10分位の場所で土砂の生き埋めになって亡くなられた方がいました。当時、未明に消防団の呼び出しのサイレンがなり、真っ暗な中出動をしました。


その8年後の2020年には、県南地域での豪雨災害で67名の死者・行方不明者がでました。ほんとに、この時期、胸が痛むことが多いです。2016年には熊本地震もありました。避難所での暮らしも体験しました。その時までは、多分そんなことは自分の人生には無いのだろう、と思っていましたが、そんなことはないのだな、どこででも起こることなのだな、と痛感しました。ハザードマップなどをご覧になって、もしもの時の備えをなさってみるのもよいかもですね。



アメリカのトウモロコシが悪いわけではないけど…

 この時期、椛島農園では、年に1回の大仕事が待っています。それは、鶏のエサの運搬です。一般的な養鶏では、餌は、餌会社から買います。世の中の分業システムというのはよくできているもので、そのほうが効率的だからです。うちの場合は、「国産の、なるべく近くのものを集めて自分で混ぜて餌を作りたい。どうしても、既製品の餌だと、製造現場や加工の工程が見えないので、信頼できるところから直接集めることで、安心を得たい。鶏の様子をみて成分調整をしたい」ということで、餌会社からの餌の購入はしていません。


 鶏のエサの主原料は、一般的には、カロリー源としてのトウモロコシ、たんぱく源としての魚粉や(油を搾ったあとの)大豆かす、各種ビタミンミネラル剤、(殻のもとになる)カルシウム剤、などです。もちろん、餌会社が厳選した材料で混ぜて作った最高の餌も流通してますし、栄養分の設計も専門家が行った素晴らしい餌が購入できます。ただ、コストを考えると、主原料となる穀物は、一般的にはほぼ100パーセント、外国(ほぼアメリカ)からの輸入です。その場合、大部分が遺伝子組み換えのものであったり、船での長距離輸送中に腐ったり虫が来ないようにする強い農薬(ポストハーベスト農薬)を使用していたり、というふうに、気になることがどうしても伴ってきます。


 そういうことを総合的に判断して、うちでは国産のものを調達しています。トウモロコシを使おうとすると、輸入品が前提となってしまうので、国内(なるべく近く)で入手できる穀物を探して、たまたまうちのばあいは、それが「小麦」でした。穀物をカロリー源、として考えるのであれば、トウ

モロコシでも、小麦でも、大麦でも、米でも、よいのです。その地域地域で入手しやすいもの、品質が安定しているもの、そしてもちろんコストがべらぼうにはかからないもの、ということで、判断をした、という次第です。


 人間用の小麦より、ちょっと粒が小さいとか、虫に食われているとか、そういう理由で規格外になった小麦を、毎年この時期にJAから購入しています。無農薬小麦、というわけではありませんが、もともと餌用ではなく、人間の食用に育てられたものですから、安心感は大きいです。



しょうがないのだけど、梅雨どきの穀物運搬はしんどいです~


 購入量は、大体毎年12~13トン位です。この量を餌用で自分で育てるのは現実的ではないので、自分で栽培、ではなく、購入、というわけです。。一般の養鶏のように、餌会社から餌を購入する場合は、「タンクに残り少なくなってきたから、配達よろしく」の電話一本で完了なわけですが、うちのようなやり方をしているとそうはいきません。JAのほうで、小麦の乾燥や選別が終わったタイミングで「終わりました。予約分、いつでも取りに来てください。」と電話をいただきます。問題は、この時期、なのです。まさに梅雨の真っただ中に電話がかかり、それも「虫がついてくると(乾燥選別のための)施設の衛生上まずいので、なるべく早く取りに来てください」というルールなのです!


 運ぶのは、小麦です。穀物です。濡れたらおしまいです。なので、天気予報とにらめっこをして、2トントラックを借りてきて、夕立に備えて雨除けシートも用意して、万全の体制で取りに行くのです。往復3時間半かけて、県内の小麦産地とを6往復します。普段は、週に1日で入ってもらっているアルバイトスタッフさんに他のバイト先の仕事を休んでもらって運搬作業をになってもらってます。


 そして、さらに大変なのは、取ってきた小麦の貯蔵です。1トン入りの丈夫な袋(フレコンバックといいます)に入っているのですが、そのままだと重すぎて荷下ろしすらできませんし、ぬれますし、カビが生えたり虫が来たりします。なので、うちでは、100キロ入る丈夫なプラスチックドラム缶に入れなおして、密封して貯蔵しています。その詰め替え作業を炎天下の中なるべく早く終わらせて、またすぐに往復に向かう、ということを3日かけて行います。毎年のことなので、スタッフも熟練してきて、早くなってきて心強いです。スタッフがいない昔は、家族総出の作業で子供たちも手伝ってくれましたが、最近は良くも悪くもスタッフと僕の「仕事」となってしまいましたが。まあそれがむっちゃ楽でうれしくもあり、なんだか寂しくもあります。


 同業の方のお話を聞くと、もうちょっと規模が大きい方は、フォークリフトで中に入れる倉庫を建てて冷蔵貯蔵をしたりしてますが、それは鶏専門の方の話で、うちのように「米も卵も野菜もやります」という百姓的農家では、みんな似たり寄ったりの規模間で汗をかきかき作業しています(笑)。うちの場合は、たまたまヤフオクで見つけた格安のプラスチックドラム缶をまとめ買いして、それをもう15年位使っています。そうすることで、虫やカビを防ぎ、餌として使う分なら2年くらいは問題なく使えるのです。そして何より低コストでした!!密封のパワー、恐るべしです!


 あ、他の餌の材料のことなどもついでに解説したかったのですが、スペース不足&時間切れ(締め切りギリギリで、むっちゃ焦って書いてます。ここまで1時間半出かけました♪)となったのでまた次の機会にします。そんなわけで、来週は小麦運搬の予定です。夕立が来ないか、無事に終わるか、ドキドキしてます(笑)。それでは皆様ごきげんよう~。よい夏となりますように♪ 

                              7月1日 椛島農園代表 椛嶌剛士